お見積りを受け取っても、項目の意味が分からないと、金額が妥当かどうか判断できません。
このページでは、エクステリア工事の見積書に出てくる項目が何の費用なのか、そして同じ工事でも金額が変わるのはなぜかを説明します。
実際の金額は敷地の条件で変わるため、ここでは相場や単価は載せていません。
お住まいの土地でいくらになるかは、現地を見てお出しします。
1. 見積書に出てくる項目と、それが何の費用か
駐車スペースをコンクリートにする工事を例にすると、見積書にはおおよそ次の項目が並びます。
どれか1つでも抜けていると、あとから追加になります。
| 鋤取り(すきとり) | コンクリートを打つ深さまで、地面を掘り下げる作業です。掘る深さは仕上がりの高さと厚みで決まります。 |
|---|---|
| 残土処分 | 掘って出た土を運び出して処分する費用です。敷地内で処理できる場合もありますが、多くは搬出になります。 |
| 整地・転圧 | 掘った面を平らにして固めます。ここが甘いと、あとで沈下やひび割れの原因になります。 |
| 型枠 | コンクリートを流し込む枠を組む作業です。形が複雑なほど手間がかかります。 |
| ワイヤーメッシュ | コンクリートの中に入れる鉄の網です。ひび割れを抑え、割れたときに崩れるのを防ぎます。 |
| 土間打設・仕上げ | 生コンクリートを流し込み、表面を仕上げます。刷毛引き・金鏝など仕上げ方で見た目と滑りにくさが変わります。 |
| 目地 | コンクリートを区切る線です。伸縮目地は、温度差で伸び縮みしたときのひび割れを逃がすために入れます。見た目のための化粧目地とは役割が違います。 |
| 養生 | 打設後、固まるまで保護する期間と手間です。ここを省くと強度が出ません。 |
| 諸経費 | 運搬・重機回送・現場管理・廃材処理など、工事に必ずかかるが1つの作業に紐づかない費用です。 |
「コンクリートを打つ」という一言の中に、これだけの作業が入っています。
見積書の項目が細かいのは、隠しているからではなく、どこにいくらかかるかを開くためです。
2. 同じ工事でも金額が変わる要因
同じ「駐車場2台分のコンクリート」でも、敷地によって金額は変わります。主な要因は5つです。
| 面積 | 広いほど1平米あたりは下がる傾向があります。逆に狭すぎると、重機や職人の手配が割高になります。 |
|---|---|
| 厚み | 普通車と、トラックなど重い車が乗るのとでは、必要な厚みが変わります。厚くすれば材料も掘る量も増えます。 |
| 勾配(水はけ) | 雨水をどこへ流すかで、傾きの取り方が変わります。流す先がなければ、浸透桝や排水管が別途必要になります。 |
| 搬入経路 | 生コン車が敷地の前まで入れるかどうかで、作業の方法が変わります。入れない場合は小型の機械や手作業になり、その分の手間がかかります。 |
| 地中の状況 | 掘ってみると、古い基礎・ガラ・配管・浄化槽が出てくることがあります。これは事前に完全には分かりません。 |
このうち、面積・厚み・勾配・搬入経路は、現地を見れば着工前に分かります。
地中の状況だけは掘るまで確定しないため、お見積りの段階で「出た場合はどうなるか」をお伝えしています。
3. 「一式」と書かれた見積書で起きていること
「外まわり工事 一式 ◯◯円」とだけ書かれた見積書を受け取ることがあります。
この書き方自体が悪いわけではありませんが、次の2つが分からなくなります。
- 何が含まれていて、何が含まれていないのか
- 仕様を変えたとき、金額がどう動くのか
たとえば「フェンスを1段低くしたい」と思ったとき、内訳がなければ、いくら下がるのかが分かりません。
打ち合わせのたびに全体の金額だけが提示されることになり、比較も判断もできなくなります。
また、残土処分や諸経費が「一式」に含まれているのか別なのかが読み取れないと、
後から追加されたときに、それが当初の話に入っていたのかどうかを確かめられません。
4. 見積を比べるとき、金額より先に見るべき箇所
複数の会社から見積を取ったとき、合計金額だけを並べても比較になりません。
同じ工事をしていないことがあるためです。次の順で見てください。
| ① 数量が同じか | コンクリートの面積、フェンスの長さ、ブロックの段数。ここが違えば金額が違うのは当然です。 |
|---|---|
| ② 仕様が同じか | コンクリートの厚み、ワイヤーメッシュの有無、フェンスの品番。同じ「フェンス」でも別物です。 |
| ③ 残土処分が入っているか | 入っていない見積は安く見えます。掘れば必ず土は出ます。 |
| ④ 諸経費の扱い | 本体価格に含むのか、別立てか。別立てなら、その率も見てください。 |
| ⑤ 図面があるか | 図面のない見積は、何を作るかが決まっていない見積です。仕上がりの認識がずれます。 |
| ⑥ 保証の範囲 | 施工箇所を何年保証するのか。商品のメーカー保証とは別です。 |
①〜⑥を揃えて初めて、金額の比較ができます。
揃っていない見積は、安いのではなく、まだ何を作るかが決まっていないだけの場合があります。
5. 追加費用が発生しうる条件
工事が始まってから金額が動く可能性があるのは、主に次の場合です。
ガーテリアでは、お見積りの段階でこれらの可能性をお伝えし、出た場合の対応も先に決めておきます。
- 掘ったところから、古い基礎・コンクリートガラ・浄化槽・使われていない配管が出てきた場合
- 想定より地盤が軟らかく、転圧や地盤の入れ替えが必要になった場合
- 打ち合わせの途中で、仕様や範囲を変更した場合
- 近隣との取り合いで、当初の計画では施工できないことが分かった場合
1つ目と2つ目は、掘るまで完全には分かりません。
「絶対に追加はありません」と言い切る見積があれば、その分をあらかじめ含んでいるか、出たときに揉めるかのどちらかです。
6. ガーテリアの図面とお見積りの流れ
ご契約をいただくまで、現地調査も図面もお見積りも無料です。
初回のお打ち合わせ
ガーテリアのお店、実際の工事現場、お客様のご自宅のいずれでも構いません。
まだ更地でも、建築中でも大丈夫です。
「遠いから」「あとで断ると悪いから」とご遠慮される必要はありません。
お持ちいただけると話が早いもの:敷地の図面(配置図)、住宅の平面図、
イメージに近い写真、そして他社のお見積りをお持ちであればそれも。
図面とお見積りの制作
エクステリアデザイナーが専用CADで立体のイメージ図を作り、
上の1〜2で挙げた項目を1行ずつ開いたお見積りをお出しします。
概算だけを先に知りたい場合は、より早くお出しできます。
お渡しと打ち合わせ
立体の図面でご覧いただきながら、ご要望に添えるまで作り直します。
ご期待に添えなかった場合、料金は一切いただきません。
ご契約・着工
ここで初めて費用が発生します。着工時期をご案内し、壁やタイル、商品の色を決めていきます。
着工前・工事中の変更や追加のご要望にも柔軟に対応します。
お手元のお見積りを見てほしい方へ
他社のお見積りをお持ちの方は、そのまま送っていただければ内容を確認します。
お写真や他社のお見積りを送っていただくと、話が早く進みます。
「この項目は何ですか」「この数量は妥当ですか」といったご質問だけでも構いません。
乗り換えを前提にしたご相談である必要はありません。
